書き手:PLAYFUL スタッフ
「バスケで、それがどう育つんですか?」
「自己肯定感が大事、とよく聞きます。でも、バスケットボールでそれがどう育つのか、正直よく分かりません」
とても正直なご質問だと思います。

あいまいなまま使われやすい言葉なので、まずは私たちが何を指しているのかからお伝えします。
連載「PLAYFULの考え方」第4回は、「自己肯定感」という言葉についてです。
私たちが考える自己肯定感
私たちは、自己肯定感を次のように考えています。
自分の存在を認めて、自分は自分のままでいいと思えること。
ポイントは二つあります。
ひとつめは、評価の軸が他者ではなく自分にあることです。
誰かにほめられたから自分はOK、ではありません。ほめられなかった日も、自分は自分でOK。そう思えるかどうかです。
ふたつめは、良いところだけでなく、弱みや欠点も含めて「自分」だと受け入れられることです。
これを多面性(いろいろな面を持っていること)と呼びます。
人見知りだけど話すのは好き、努力は苦手だけど目立ちたい。そういう一見ちぐはぐな面も、まるごと自分だと思えることです。
よく似た言葉に「自信」がありますが、少し違います。
自信は「できること」に支えられているので、できなくなると揺らぎます。自己肯定感は、できてもできなくても揺らぎにくいものだと考えられます。
育てるというより、体験するもの
そして私たちが大事にしているのは、自己肯定感は言葉で教えられるものではない、という点です。
「あなたはあなたのままでいいんだよ」と伝えることは大切です。けれど、言葉だけでは足りません。
そう思わせてくれる原体験(実際にそう感じられた経験)が必要だと私たちは考えています。
たとえば、こんな場面です。
- うまくいかなくて泣いてしまったとき、急かされずに待ってもらえた
- 「できなかった」と言ったら、「悔しかったね」と受け取ってもらえた
- 大人も同じところで失敗して、一緒に「難しいね」と笑い合えた
こうした小さな体験の積み重ねが、「自分はここにいていい」という感覚をつくっていくのではないかと考えています。
(これはあくまで「たとえば」の一般的な描写です)
PLAYFULが親子で一緒にバスケットボールをするのは、この原体験をつくる相手が、日常でいちばん近くにいる大人だからです。

自己肯定感があると、どうなるか
自分をありのまま受け入れられるようになると、次のような形で現れてくると言われています。
- 前向きさ……物事を前向きにとらえ、困難を乗り越えようとする力になる
- 自分への寛容さ……うまくいっていない自分も、そのまま受け入れられる
- 他者への寛容さ……相手の弱みや失敗にも寛容になれる
- 主体性……他者の評価を気にしすぎず、自分の判断や価値観で動ける
そして、自分が望んで選んだことは意欲が続きやすく、結果として充実感を得やすいとも言われています。
つまり自己肯定感は、「優しい気持ち」だけの話ではありません。
自分で選んで、自分で動いていくための土台でもあると、私たちは考えています。
体育館でできること|スポーツの中で自信が育つ場面
私たちがコートでしているのは、特別なことではありません。
できたことをほめるだけでなく、できなかったときにどう関わるか。悔しがっている姿を、そのまま受け取れるか。大人が自分の失敗を隠さずにいられるか。
私たちは、上手さではなく、その子の存在のほうを見ていたいと思っています。
そういう時間が積み重なっていく場所です。よかったら、一度のぞきに来てください。初回の体験は無料です。
次回予告|第5回「I am OK, you are OK, we are OK」
自分を受け入れる、相手を認める、みんなで分かち合う。この三つの段階と、私たちが親子で一緒にバスケットボールをする理由について書きます。
